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今なお熱狂的なファンが存在するフランス映画界の生きる伝説、レオス・カラックス監督。
聞いたことはあってもあまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回はレオス・カラックス監督についてざっくり簡単に紹介したあとに、観ておくべき作品を3つご紹介します。
レオス・カラックスってどんな人?
監督名 | レオス・カラックス(Leos Carax) |
本名 | アレクサンドル・オスカル・デュポン(Alexandre Oscar Dupont) |
生年月日 | 1960年11月22日(63歳) |
出生地 | フランス・シュレンヌ |
受賞歴 | 第37回カンヌ国際映画祭(1984)ヤング大賞『ボーイ・ミーツ・ガール』 第37回ベルリン国際映画祭(1987)アルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)『汚れた血』 第74回カンヌ国際映画祭(2021) 監督賞受賞『アネット』 |
16歳で学校中退、18歳で批評家デビュー
レオス・カラックス監督は1960年にパリからほど近いフランスのシュレンヌという街に生まれます。
レオス・カラックスが生まれたシュレンヌの位置↓
(セーヌ川左岸にあり、東はパリ16区と接しています。)
16歳で学校を中退、映画の批評家からキャリアをスタートし、18歳の時にはカイエ・デュ・シネマ誌で批評を書き、23歳の時に撮った初の長編作「ボーイ・ミーツ・ガール」で脚光を浴び始めます。
早熟の天才、完璧主義者
あまりの早い成功と独創的な作風により、「早熟の天才」と呼ばれることも。
また、かなりの完璧主義者として知られ、フィルムテストを何度も行い、撮影を終えるまでに膨大な準備期間がかかったり、舞台設備に莫大な費用をかけたりと、映画作りに対して強いこだわりを持っています。
2023年現在は63歳で、いまだ現役として活躍しています。
作品の特徴
- 独創的で型にハマらない作風。
- 孤独と愛をテーマとした幻想的な雰囲気の作品が多い。
- セリフが詩的。
レオス・カラックス監督の作風はとにかく独創的です。従来の映画の型にはハマらない独自の世界観が広がります。
孤独や愛をテーマとした物語が幻想的な世界の中で描かれることが多いのもカラックス作品の特徴です。
またセリフに詩的な表現が多用され、いつもカラックス作品を観ると、この人は映画人でもあり、詩人でもあるのだなと感じさせられます。
レオス・カラックスに対する評価
レオス・カラックス監督は今でも熱狂的なファンが存在するほど、映画界においては常に注目される人物。
まず、レオス・カラックスにとって監督としての初の栄誉は20歳で製作した短編『Strangulation blues(銃殺のブルース)』でエール映画祭のグランプリを取ったことでした。
その後の評価について紹介していきたいと思います。
その3年後に撮った初の長編作『ボーイ・ミーツ・ガール』が第37回カンヌ国際映画祭のヤング大賞に選ばれ、一躍注目を浴びることに。
BBC、恐るべき子どもたち
同年代のリュック・ベッソン、ジャン=ジャック・ベネックスとともにそれぞれの頭文字を取って「BBC」と呼ばれ、また「恐るべき子供たち」(ジャン・コクトーの小説の題名が由来)とも呼ばれます。
特にカラックスはヌーヴェルヴァーグ時代のキーマンであるジャン=リュック・ゴダールの再来とも呼ばれました。
映画批評家からの支持が高く、カイエ・デュ・シネマ誌では年間1位に輝き、BBCが発表した「21世紀の偉大な映画100選」で16位にランクイン。
2度目のカンヌ受賞や銀熊賞
カンヌでの初受賞は、自身初の長編作『ボーイ・ミーツ・ガール』(当時23歳)で第37回カンヌ国際映画祭のヤング大賞に選ばれています。
その後、1987年の第37回ベルリン国際映画祭で『汚れた血』が銀熊賞を受賞。
そして2021年公開の最新作『アネット』が第74回カンヌ国際映画祭で監督賞に輝き、2度目のカンヌ受賞を果たしました。
それでは、レオス・カラックス監督のおすすめ作品を紹介していきたいと思います!
汚れた血
レオス・カラックス監督の代表作で、未知の性病が蔓延した未来のパリの街を背景に孤独や自由への渇望を描いた作品です。
主人公の青年がデビット・ボウイの「Modern Love」の曲に合わせて通りを駆け抜ける場面は名シーンとして有名。
2012年公開の「フランシス・ハ」という映画では、そのシーンがオマージュされています。
あらすじ
未来のパリ。街は変わり映えしないが、地下鉄は真っ赤に染まり、夜は彗星が近づき酷暑に見舞われ、STBOと呼ばれる未知の性の病に侵されていた。天涯孤独な青年アレックスは、ただ無気力に過ごし、新しい何かを求めていた。そんな時、亡き父の友人である中年男マルクと美少女アンナによる犯罪の誘惑がアレックスに忍び寄っていた…
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ポンヌフの恋人
ポンヌフの恋人も「汚れた血」と同じくらい高い人気を誇るカラックス監督の代表作です。
パリのポンヌフ橋を舞台に孤独な男女の愛がパリの夜空に打ち上がる花火をバックに叙情的に描かれています。
カラックス監督はこの映画の製作にかなりの費用をかけてしまい、それから次作『ポーラX』まで8年間映画を撮らなくなってしまいます。
あらすじ
ポンヌフ橋で暮らすホームレスの大道芸人・アレックスは交通事故に見舞われ、足を負傷する。しかし、その場にいた失明の危機から家出をしていた女子画学生ミシェルと恋に落ち、二人してホームレス生活が始まるが、やがてミシェルに探索願いが出され・・・
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アネット
アネットは2021年に公開されたレオス・カラックス監督の最新作で、第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したミュージカル作品。
人気が低迷するコメディアンが逆に人気歌手になりつつある妻への愛憎が描かれています。
カラックス監督のこれまでの作品でもミュージカル調のシーンが挿入されることが多く、その真骨頂ともいえる独特の世界観が広がるミュージカルを堪能できます。
あらすじ
ロサンゼルスの人気コメディアン、ヘンリーは新人オペラ歌手のアンとの結婚で娘アネットを授かる。アンが歌手として名声を高めていく中、ヘンリーは人気の不振に陥り、夫婦仲の悪化から始まる船上旅行である事件が起こる…
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レオス・カラックス映画の魅力を味わおう。
いかがだったでしょうか。
レオス・カラックス監督は映画界においては、まさに生きる伝説。
カラックス作品をまだ一度も観ておらない方は、ぜひレオス・カラックス監督作品の世界をのぞいてみてください。