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フランス映画やヌーヴェルヴァーグを語る上では欠かせないアンナ・カリーナという存在。
今なお人気のある女優であり、その時代を象徴する女優として多くの人に影響を与えた人物でもあります。
今回はアンナ・カリーナの人生や魅力、代表作品などを紹介します。
アンナ・カリーナってどんな人?
女優名 | アンナ・カリーナ(Anna Karina) |
本名 | ハンネ・カリン・バイエル(Hanne Karin Blarke Bayer) |
生没日 | 1940年9月22日〜2019年12月14日 |
出生地 | デンマーク・コペンハーゲン |
配偶者(夫) | ジャン=リュック・ゴダール (1961–1964) ピエール・ファーブル (1968–1974) ダニエル・デュヴァル (1978–1981) デニス・ベリー (1982–) |
受賞歴 | 第11回ベルリン国際映画祭(1961) 女優賞 『女は女である』 |
コペンハーゲンからパリへ
アンナ・カリーナは1940年にデンマークの首都・コペンハーゲンで洋裁店を営む母と船の乗組員であった父の間で生まれます。
地元のキャバレーで歌手やモデルとして活動し、17歳の時にパリへ移ります。
カリーナはモデルとしてスカウトされ、高級ファッション誌「elle」などのモデルを務めていき、その時、撮影現場で出会ったココ・シャネルによって「アンナ・カリーナ」という名前を授けられます。
アンナ・カリーナが生まれ育ったデンマーク・コペンハーゲン↓
(コペンハーゲンからパリまでは飛行機で2時間程度。)
ゴダールとの出会い、そして国際的女優へ
その後、映画監督ジャン=リュック・ゴダールに声を掛けられ、ゴダールの処女長編『勝手にしやがれ』への出演は断ったものの、第2作目となる『小さな兵隊』に出演。
その撮影の間に、ゴダールとのプライベートでの関係を深め、1961年にゴダールと結婚。
また、同年ゴダール長編3作目の『女は女である』でベルリン国際映画祭の女優賞を獲得します。
離婚と4度の結婚
その後、1964年ゴダールと共同で映画製作会社「アヌーシュカ・フィルム」を設立。
その最初の作品である『はなればなれに』は自身が主演を務め、のちの映画監督たちに多大な影響を与える作品となります。
しかし、同年に二人は離婚。その後、アンナ・カリーナは3度の結婚をし、最終的には映画監督デニスベリーと晩年を過ごし、2019年12月14日に癌でこの世を去ります。
アンナ・カリーナの魅力
アンナ・カリーナには多くの魅力がありますが、その中でも3つ厳選して紹介したいと思います。
- 自然体な演技
- 豊かな表情や仕草
- 高いファッション・センス
自然体な演技
アンナ・カリーナの魅力の一つは演技が自然体であること。
派手に演じることなく、かといって、おしとやかに佇むわけでもなく、まるで素のままスクリーンの中にいるかのような自然体で時に無邪気な姿がアンナ・カリーナに多くの人が魅了される理由の一つです。
豊かな表情や仕草
アンナ・カリーナの演技では、言葉よりも仕草や表情で訴えかけます。
クローズ・アップされたアンナ・カリーナの表情に心が動かされる人は少なくありません。
高いファッション・センス
アンナ・カリーナのファッションセンスも、多くのファンに愛される理由の一つです。
当時のトレンドを反映しつつも、独自のファッション性を披露しています。
アンナ・カリーナに対する評価
元夫であり、映画のパートナーでもあった映画監督ゴダールは、カリーナについて「彼女は非常に素直で、常に本物で、まるで映画そのもののようだ。」と評価しています。
また同じヌーヴェルヴァーグの監督トリュフォーは、「アンナ・カリーナは永遠の若さを持っている。彼女の存在は観客に喜びをもたらし、私たちの心に深く残る。」と絶賛。
国際的な評価も高く、ベルリン国際映画祭では女優賞を受賞しています。
気狂いピエロ
監督: ジャン=リュック・ゴダール
アンナ・カリーナとジャン=ポール・ベルモンドが主演を務めた、男女の逃避行を描いた作品。
アンナ・カリーナの可憐さや、無邪気さがいかんなく発揮されています。
赤と青を基調とする美しい映像とともに、ヌーヴェルヴァーグ映画らしい斬新な展開に胸が躍ります。
あらすじ
結婚生活にうんざりした「ピエロ」ことフェルディナンは、かつての恋人マリアンヌとの一夜の情事に身を投じる。しかし、翌朝、二人は知らない男の死体を発見し、逃走の渦に巻き込まれてしまう。運命に翻弄される中、マリアンヌはフェルディナンに愛想を尽かし、ギャングと手を結び、フェルディナンを追い詰めていく…
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女は女である
監督: ジャン=リュック・ゴダール
アンナ・カリーナが主演を務めた男女の三角関係をポップに描いたミュージカルコメディ。
アンナ・カリーナの自然体で、溌剌とした姿が印象的です。
ゴダール監督による洗練されたストーリーもさることながら、アンナ・カリーナはじめ豪華俳優陣の服装や、部屋のインテリアなどおしゃれが楽しめる作品です。
あらすじ
パリの小さな書店で働くエミールは、コペンハーゲンから来たばかりで、フランス語の「R」が発音できないストリップ・ダンサーのアンジェラと共に生活していた。ある日、アンジェラは突如として24時間以内に赤ちゃんが欲しいと告げ、ふたりは衝突する。アンジェラは他の男に頼むと宣言し、その相手は同じアパートメントの下の階に住む駐車場のパーキングメーター係のアルフレードであった。
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女と男のいる舗道
監督: ジャン=リュック・ゴダール
女優の夢を見て娼婦の人生に転落する主人公ナナをアンナ・カリーナが演じた悲劇作品。
ヴェネチア国際映画祭では審査員特別賞を受賞し、音楽は『シェルブールの雨傘』などで有名なミシェル・ルグランが担当。
アンナ・カリーナの表情の豊かさが存分に発揮された作品です。
あらすじ
パリの街角に佇むカフェで、ナナは別れた夫と疲れ果てた過去を振り返る。ある日ナナは街の裏道で男に誘われ、身体を売ることで生計を立てるようになる。古い友人イヴェットに会ったことがきっかけでナナは完全なる売春婦の世界に足を踏み入れる。その後ダンス中に出会った青年に心を奪われたナナはヒモのラウールと別れを決意する。しかし、ラウールは彼女を他の売春業者に売り飛ばし…
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不滅の映画女優アンナカリーナの魅力を味わおう
いかがだったでしょうか。
今回はフランス映画の伝説的女優・アンナ・カリーナについて紹介しました。
ぜひ、今回の記事を参考にアンナ・カリーナの魅力溢れる演技を味わってみてください。